その中で嬉しかったことは何ですか
お遍路は奥深く、勉強すればするほど新たな発見を繰り返すので、何回も巡拝される方の気持ちがよくわかります。同じ札所でも季節や天候によって感じ方が違ったり、新たな出会いがあったりと毎回何かしらの感動を覚えます。まさにそれがお遍路の醍醐味ではないでしょうか。また、知的好奇心も生まれ、先輩方やご住職、お客様との会話のなかで新たな知識を吸収できることに喜びを感じます。
福永さんが四国おへんろ.netに参加したことでそれまでと変わったことはありますか?
もともと小さいころから家の仏壇の前で般若心経を唱える環境で育ってきました。しかし、社会人になるまでお遍路はしたことがありませんでした。お遍路の長い歴史や四国に根付いてきたおもてなし文化に興味があり、公認先達としてデビューすることになりました。とはいえ、まだまだ知識も経験も半人前。勉強することで新たな知識が得られることに喜びを感じています。また、日々何かしら考え事や雑念があるなか、巡拝中に札所で読経している瞬間は唯一無心になれるときです。変わったことといえば、その「無心」になる時間ができたことですかね。
どういうお仕事をされているか具体的に教えてください。
四国八十八ヶ所霊場会公認先達に認められたばかりで、先輩方や時にはお客様からも新たな知識を教えていただきながら、早く一人前の先達として活躍できるよう日々精進しているところです。お遍路以外にも日帰りバスツアーの企画や添乗員として毎週のようにお客様とともに日本各地を旅しています。先日は、歩き遍路体験のツアーを企画して、第75番善通寺から第71番弥谷寺まで約10キロの道のりを逆打ちで巡りました。バスやタクシーで気軽に巡拝することもできますが、やはり歩き遍路でしか得られない体験や感動があることに気づかされる1日でした。