皆様こんにちは!ハチハチ編集部のしんのすけです♪ 四国遍路にお参りする際、ほとんどの方がお持ちになっているのが『納経帳』かと思います。
今日は納経帳について取り上げようと思います。
納経とご朱印の違い
現在、神社やお寺参りで人気なのが『ご朱印』めぐりですね。各神社やお寺に参拝し、頂いている方も多いと思います。
四国遍路では「ご朱印」とは言わず、「納経」と言います。
ご朱印では『参拝した日付』が書かれますが、納経は日付は入れいません。また、お遍路では2回目の巡拝の際は朱印を『重ね』て頂くことになります。
納経(ご朱印)は各札所でご本尊様とお大師さまにお経を読経、写経等で奉納し、ご縁を結んだ「しるし」にいただくものです。
是非四国遍路にお参りに来られた際は、①本堂、②大師堂の順番で般若心経を読経してから納経を頂くように心掛けたいものですね。
納経帳には何が書かれている?
本堂のご本尊様と大師堂の弘法大師様へお参りをした後、納経所へ向かいます。納経は写真のように頂く形になります。写真はは1番札所の霊山寺(徳島県)の納経です。
写真のように右にある朱印が『四国第一番』の札所印、その後ろに手書きで『奉納』。
真ん中には手書きでインドの古語(サンスクリット語)の梵字(ぼんじ)とご本尊様を示す『御宝印』が押されます。
左下は手書きで『霊山寺』とお寺の寺印が押されています。左上には『四国遍路開創1200年』の記念印があります。(現在は終了しています。)このように四国霊場では記念の年に記念印がある場合があります。
各お寺でご本尊様や書き方の違いがあるので是非お参りが終わりましたら確認してみてくださいね♪
納経帳の選び方と巡拝後
四国八十八ヶ所では納経帳と御朱印帳にて「納経」を頂くことができます。その他の用紙には納経が頂けないのでご注意下さい。もし納経帳・ご朱印帳をお忘れになった場合書置きタイプもあります。
納経帳には持込がしやすいサイズや各札所の絵が描かれたタイプなど数多くあります。4年に1度のうるう年『逆打ち』の年には『逆打ち』専用の納経帳も登場します。実際に巡拝用品店でご自身が1番良いなと思う納経帳を選んでください♪
納経帳は、四国遍路に参拝した証であり、ご本尊様と結んだご縁そのものです。普段は仏壇や神棚などに置き丁寧に保管しましょう。どちらもご自宅にない場合には、なるべく目線より高く、ほこりがかぶらないような場所を選び保管するのが良いでしょう。一緒に頂くご本尊様の『御影(おすがた/おみえ)』も同様に丁寧に取り扱いましょう。(より詳細に紹介しています♪こちらも是非ご覧ください。)
納経帳は死後の守りとして、お棺の中に入れるとよいと言われています。四国遍路用の納経帳はバラして棺に敷き詰めて故人を送ります。四国八十八ヶ所を満願された後、ご自身の納経帳をどうするかご家族や親しい方に事前に伝えておくのも良いかもしれませんね。