暖冬といわれている今年も年明けともなれば肌を刺すような冷え込みが続きますね…。
こんにちは!ハチハチ編集部のまさです。
今回は、どこにでもいるすごい仏様「地蔵菩薩」について解説させていただきます。
地蔵菩薩
どこにでもいるようなお地蔵さまもれっきとした仏様の1尊なのです。
その名も「地蔵菩薩」。
四国八十八ヶ所では第二十五番札所立江寺、第二十番札所鶴林寺、第二十五番札所津照寺、第三十七番札所岩本寺の森ノ宮、第五十六番札所の泰山寺の五つの札所にお祀りされています。
救世主…?
地蔵菩薩は出家した僧侶、または子供の僧侶のような姿が多く、六道(全てのものが生まれ変わる六種類の世界)を巡りながら人々の苦難を代わりに受け救うとても優しく慈悲深い仏様です。
道祖神としての一面もあり、一部地域では子供の守り神として祀られている場所もあるようです。
江戸時代ごろに干害や流行病などで苦しんでいた時に救世主として現れ、道祖神として祀られることで、だれもが身近なところに救いを求めることができるという説から広がり、地獄へ落ちた全ての生物に救いを施す仏様といわれていて、有名なお話では、賽の河原で獄卒(地獄の番人)たちに責められている子供たちを地蔵菩薩が守る、というお話があります。
はたまた地獄の中心的存在である閻魔王と同一であるともいわれていて、地蔵菩薩として人々の様子をすべて事細かに見ることができるため、公平な裁量で死者を裁くことができるとされています。
正反対の面が語り継がれていますが、さまざまな地域で信仰されていた様子を見ると、それだけ誰にでも近く信仰しやすい仏様だったのだとおもいます。
むかしばなしに多く登場する仏様
お地蔵さまというと、各地に伝わる御伽噺や逸話、むかしばなしに多く登場するようなイメージがあります。
自分の家の近くでは、交通事故が多発したため、それを減らしてくれるようにお地蔵さまを祀ったというお話や、橋が崩れることが多く、その橋が崩れないようにお祈りの一つとしてお地蔵さまを祀ったという話を聞きました。
むかしばなしで有名なものならかさじぞうや縛られ地蔵などがありますね。
どれも地域によって細かな改変や別伝があり、昔から地域に根付いていたものなのだと感じることができます。
注意したい点
道端に祀られているお地蔵さまのすべてが明るいルーツから祀られたというわけではなく、
お遍路の道半ばで力尽きてしまった人のためや、不慮の事故により亡くなってしまった方の鎮魂の意を示すために祀ったお地蔵さまもあります。
そのため、手を合わせて拝んだり、念仏を唱える必要はなく、一呼吸おいて周囲を見回してみてください。
お地蔵さまには必ず名前があり、名前でどんなルーツがあるお地蔵さまかわかるものや説明札のあるお地蔵さまもあります。
そのため、見かけてみたら、一礼してみたり、お供えものをお供えしてみたりすると善い行いになるかもしれません。
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どこにでもいるお地蔵さま。
いつまでも佇むその姿は、すべてを眺めているようで不思議に感じます。
ハチハチ編集部 | まさ