こんにちは、乙ママです。
お遍路で必須の道具の1つ「納め札」。
今回は、この納め札について、詳しく書いてみようと思います。
目次
1. 納め札の由来
2. 納め札の使い方
3. 納め札の色について
納め札の由来
四国お遍路の起源となったと言われる「衛門三郎」という人がいます。
衛門三郎が、空海を追いかけて四国を巡回し始めた時に、空海がいたお堂に自分の名前を書いて打ち付け、空海が戻ってきた時に自分が追いかけていることに気がついてもらえるようにしたそうです。
空海へ「ここにいました」というメッセージとして残したわけです。
この目印の札が、四国お遍路の納め札の始まりと言われています。
納め札の使い方
さて、実際の納め札には、名前と住所、年齢、日付を書く欄があります。
こちらに、自身の名前や住所、年齢(数え年)、参拝の日付を記入します。
お願い事を書く場合は、裏面に書きます。簡潔に四字熟語で書くのが一般的です。
総合的にお願いを成就したい場合は、
・心願成就・諸願成就・開運成就
と書くといいかと思います。
そして、本堂と大師堂にそれぞれ1枚ずつ納めます。
なので、納め札の最低必要枚数は、88×2で176枚です。
また、お遍路さん同士のご挨拶の際に名刺がわりに使ったり、ご接待を受けた時の返礼として渡すことがありますので、若干多めに持っておくことをお勧めします。
納め札の色について
納め札は、結願の回数によって色が変わります。
(発心堂さんに飾られている納め札の画像です)
白:1~4回、
青:5~7回、
赤:8~24回、
銀:25~49回
金:50~99回
錦:100回以上
錦の札はかなりレアで、お守りにもなると言われています。
1回回るだけでもかなり大変ですが、100回以上回る方もいらっしゃるというのは、本当にすごいですね。
———————————
以上納め札についてでした。
上に少し名前が出てきましたが、四国お遍路の始まりと言われる「衛門三郎」の伝説についてはまた別記事を書きたいなと思っています。
どうぞお楽しみに!