みなさんこんにちは。
ハチハチ編集部のやよいです!
雪とはあまり無縁な場所に住んでいるのですが、最近はちらちら見かけるようになりました。そこでふと思い出したのが、笠地蔵のお話。
四国の笠地蔵、というより四国のすげ笠にはどれも謎の文字が書いてあります。もちろんお地蔵さんがかぶっている笠にも。
というのもこれは、四国お遍路で使われている「おへんろ笠」だからなのです。
そんなおへんろ笠のよくわからない文字の正体は、お遍路をする上で最も大事な弘法大師の教えが書かれてたのです!
今回はそんな四国お遍路の真髄とも言える5つの教えをご紹介します٩( ‘ω’ )و
1.迷故三界域
人間の悩みや苦しみは、煩悩や欲望、常識やこだわりに縛られて三界(欲界、色界、無色界)を脱することができないからである。
2.悟故十方空
しかし仏心を持ち、悟りを開くなら、何にも捕らわれることない自由な世界を見ることができるしょう。
3.本来東西無
そもそもこの世界にはあなた自身を縛るものや常識という概念はなく、
太陽が東からのぼり、西に沈む。その東や西というのでさえ人間が決めた言葉であって、本来名前などないのです。
4.何処有南北
南北という言葉も、人間が決めた便宜上の言葉です。この世の常識は、人間が作り出したものであり、それらに縛られているのは人間だけなのです。
5.同行二人
四国お遍路では、巡礼を始めた瞬間から「お大師様がずっと寄り添って同行してくださる」という考えがあり、一人で歩いていても常にお大師様がそばにいて、その守りを受けているとされています。
この同行二人という言葉は四国お遍路ではよく見かけます。それほど馴染み深く、昔から大事にしてきた精神なのです。
これらを繋げて、
四方の文字は迷うが故に三界域なり 悟るが故に十方は空なり 本来東西は無く いずくんぞ南北有らん
と読みます。
いかがでしたか?さりげないところにも昔からの教えや文化が書いてあるなんて、やっぱりお遍路って奥深いですね(*´-`)
お地蔵さんについて詳しく知りたい方はこちら→お地蔵様はなんのためにいるの??