こんにちは!ハチハチ編集部の乙ママです。
あっっっっっっという間に12月も後半ですね。
今年ももうすぐ終わろうとしてます。
年末といえば、除夜の鐘。
私自身は、子供時代に近所のお寺まで家族で出向いた思い出があります。
とっても寒いのですが、大晦日のイベントごととして、ちょっとワクワクして行っていたのを思い出します。
除夜の鐘の回数はなぜ108なのか?
除夜の鐘は煩悩を消し去り、欲を持たない心で新年を過ごすためのお浄めの行事です。
ちなみに「除夜」というのは大晦日のことです。この大晦日から元旦をまたぐ0時を挟む時間帯に108回、鐘を撞(つ)くというのが、割と知られていますよね。
108回は「煩悩の数」といいますが、この108という数、いくつか説があります。
眼・耳・鼻・舌・身)・意の六根(感覚を生じさせることで迷いを起こさせる)のそれぞれに、好(気持ちが好い)・悪(気持ちが悪い)・平(どちらでもない)の3つをかけた18、さらにそれぞれに浄(きれい)・染(きたない)の2類をかけて36、この36を過去・現在・未来の3つの時間に配当して108とする説。
四苦八苦の四苦(4×9=36)、八苦(8×9=72)を足して108という説。
1年の月の数12と二十四節気24と七十二候72を足して108という説。
昔から日本では「たくさんの」という意味として「8」という数字を使っていたことから、108と言われるのも数として108あるというのではなく「たくさんの数」という意味だ、という説。
4つ目の説でいえば、108回に限定する必要もなく、実際にお寺によっては200回以上撞くところもあります。
第54番札所の延命寺が、除夜の鐘で有名です。
四国霊場の中でも除夜の鐘が有名なのは、第54番札所の延命寺です。
こちら、今治タオルで有名な今治市、しまなみ街道のほど近くにあるお寺です。
御本尊は不動明王像で、再三の火災から逃れているので「火伏せ不動尊」と呼ばれています。
本来は大日如来が被っている宝冠を身に付けています。
密教では不動明王は大日如来が変化した姿ということになっているため、それを表しているものということです。
鐘の名前は梵鐘近見二郎。
もともとこちらのお寺の鐘は「近見太郎(ちかみたろう)」という名前が付いた梵鐘でした。
しかし戦国時代に略奪に遭い海に沈んだとされています。
そこで作られたのが、今治市指定の文化財で、1704年作の近見二郎という梵鐘です。当時の住職が私財で鋳造したものと言われています。
この梵鐘は大晦日の時のみ使用されるため、その音が聴けるのも大晦日だけです。
普段は3代目となる近見三郎という梵鐘が使われています。
大晦日に除夜の鐘を撞きながら年越し、という過ごし方もいいですね。
もし愛媛に行かれる方がいらっしゃれば、ぜひ延命寺の鐘の音を聴きに行ってみませんか?