ハチハチ編集部

四国八十八カ所のお遍路あれこれ、情報発信します!

ちょっとこわい?悪縁切りと良縁結びの神社

2017.8.18

    みなさん、こんにちは。
    暑さには弱い編集部のやよいです。

    今日は、四国とも縁のある京都の神社に行って来たので、ご紹介します!
     
    みなさんは「金刀比羅宮」をご存知でしょうか?
     
    四国では「こんぴらさん」で有名ですが、実は京都にも「安井金比羅宮」という神社があります。
     
    安井の金比羅
     
    この神社には、三柱の神様が祀られており、その二柱は讃岐(香川)の金比羅より鎮守として分霊した「大物主神」と「源頼政公」だったことから、「安井のこんぴらさん」と呼ばれるようになりました。
     
    そしてもう一柱は「崇徳天皇」という主祭神です。
     
    崇徳は不義の子として生まれ、皇位争いに翻弄される中、保元の乱を起こすも戦いに破れてしまいます。天皇家で謀反を起こした際は、出家して隠居すれば刑を免れることができましたが、弟の後白河天皇は崇徳を許さず、島流しを言い渡しました。
     
    その島流しの先が讃岐の国、今で言う香川県でした。
    讃岐に幽閉された崇徳は無念の日々の中で、香川の金比羅宮に篭り仏教に没頭しました。戦で命を亡くしたものを弔い、極楽往生を願い「五部大乗経」を一心に写経し、朝廷に差し出しましたが、天皇家は「呪詛が込められているのでは」と言い送り返してしまいました。
     
    崇徳天皇
    出典:wikipedia
     
    これに激怒した崇徳は舌を噛み切り自らの血で

    「日本国の大魔縁となり、皇をとって民とし、民を皇となさん」「この経を魔道に回向す」

     
    と書き海に投げ捨てました。以来、爪も髪も伸ばし続け「生きながらの天狗になった」と言われています。そして島流しの八年後、悲運の生涯を閉じました。
     
    ほどなくして、都では不幸や火事が相次ぎ崇徳天皇の祟りと恐れられ、日本三大怨霊の一人とも言われるようになりました。
     
    しかし現在では一切の欲を断ち切り参籠(おこもり)されたことから、断ち物祈願のお寺として絶大な信仰を得ています。(スピリチュアルスポットとして人気があります)
     
    安井金比羅宮本堂
     
    私が参拝したときも、祠に列ができていたり、お願い事の絵馬や御札の数もすごくてそっちに驚きました。
     
    image4
     
    ご祈祷方法も少し独特。
    まず、形代(身代わり)の御札に「切りたい縁」と「結びたい縁」を書きます。
    その願いを書いた形代の御札を握り、祠(ほこら)をくぐります。
     
    image5
     
    そして切りたい縁をお願いしながらくぐり、その後反対から結びたい縁をお願いしながらくぐります。人がくぐるには少し余裕があるかな?くらいの穴でしたが、なんとか通ることができました。
     
    祠
     
    最後にこの御札を祠に貼り付けてご祈祷完了となります。
    願い事も「お酒、タバコを断ち切りたい!」という前向きなものから、「〇〇と縁が切りたい」など具体的な内容までありましたが、ご利益があることで有名だそうですよ。
     
    なんかちょっと怖いかも、と思いましたが、帰りに「心機一転」お守りを貰ったとき、
    何かスッキリした気がして、明日から前向きになろうとか、〇〇しようとか
    具体的な目標が見えてきて行ってよかったなぁって本当に思いました。
     
    みなさんも、何かに悩んだりした時は神様に悩みを相談してみてはいかがでしょうか?
     
    ちなみに崇徳天皇はご逝去された後、香川の白峯寺にお墓が安置されましたので、
    ぜひ足を運んでみてくださいね。

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