正月ボケがようやく抜けてきたミッツです(笑)
長い休みの後は正直ちょっとツライですよね…みなさんはどうお過ごしでしょうか?
前回のブログで書きましたが、「高野山讃岐別院 創建100年記念 四国八十八ヶ所霊場めぐり供養の旅」の最終日(12月15日)に参加してきました!
これから何回かに分けて、この企画でのエピソードなどを書いていこうと思います。
今回は、僧侶の牟礼さんがお話しされていた
そもそも「土砂加持(どしゃかじ)」って何なのかについて、みなさんにもお伝えしたいと思います!
土砂加持とは
真言宗では、この宇宙を形取っているすべての物質は、地水火風空の五大元素からできていると考えられています。
そして、その一番大元になるのが地です。
そんな地の象徴である土砂を、光明真言をもって加持※をすることを土砂加持といいます。
※仏の加護をお祈りする儀式のことを加持といいます。
今回の企画では、土砂を持って八十八ケ所をめぐり、各地で光明真言というお経を唱えました。
なぜ、光明真言を唱えるの?
真言宗では私たち人間の体は、五官(目・耳・鼻・口・体)と意識・無意識からできているといいます。
五官は人間が亡くなった後は残りません。そして、意識と無意識も頭の中にあるので、消えてしまいます。
しかし、人間が亡くなった後も残るものがあるといわれています。
それが、阿頼耶識(あらやしき)です。
阿頼耶識とは、いわゆる魂のことです。
人間は生まれてから死ぬまでにいろんなことを経験します。その経験は阿頼耶識に蓄積されます。
しかし私たちは、「よろしくないもの」も経験し、どんどん阿頼耶識にたまってしまうのです。
では、その「よろしくないもの」はどうやって取り除けばよいでしょうか。
答えは、光明真言(こうみょうしんごん)を唱えることです。
ちなみに、光明真言はゆっくりと唱えると、よりいいそうです。
ゆっくりと光明真言を唱えることによって、阿頼耶識の中にスーとしみこみ、悪いものが少しずつ抜けて清らかになっていきます。
土砂加持は、そんな光明真言を何度も何度も唱えることで、たくさんの祈りを土砂に込めているわけですね。
土砂器に入った土砂
土砂の効能と使い方
加持された土砂には、阿頼耶識を浄化してくれる光明真言の効能が、しっかりと詰まっており、どんな人でも極楽往生できると言われています。
仏壇にお供えしたり、お墓に撒いたりして使ってください。撒く量は、ほんのひとつまみでいいそうですよ。
いかがでしたか?
次回以降も、「高野山讃岐別院 創建100年記念 四国八十八ヶ所霊場めぐり供養の旅」で聞いたことや体験したことをお伝えしていきますのでお楽しみに!