「お遍路に行ってみたいけど、車やツアーの費用と日数が知りたい」
「人生で一度きりのお遍路だから選び方に失敗したくない。」
「そもそもお遍路って何なの?」
って、思っていませんか?
今回は、お遍路さんではメジャーな車・ツアー・歩きお遍路の違いやメリット・道具の選び方について、まとめました!
担当はお遍路のことならおまかせ!ハチハチ編集部のやよいです!
これを読めば、「自分にあったお遍路」がわかると思うので、出発前の参考にしてもらえるといいな〜って思います!
そもそもお遍路とは?
簡単にいうと、約1200年前「弘法大師(空海)」が人々を災いから救うため建てた四国八十八ケ所のお寺を巡る旅のことです。
弘法大師(空海)とは・・・
小さい頃から不思議な力を持っていたと言われ、仏教で真言宗を開いた後、人々を災いから救うため四国に八十八ヶ所のお寺を作った人です。入定(亡くなること)した後も、和歌山県の高野山というお寺で、座禅を続けています。
弘法大師の歴史や伝説はこちら→
その距離は全周で約1400km
そんなお遍路を巡る目的は人それぞれ。
「先祖や亡くなった家族の供養のために…」
「病気が良くなるようにお願いするために…」
「願い事を叶えるために…」
「人生で迷っている自分を、もう一度見つめ直すために…」
先祖供養以外の目的も多く、いつからか願掛けで巡る人も増えてきました。それだけ弘法大師にはすごい力があるのかもしれないですね。
とはいえ、ハードルが高いのがお遍路・・・
お金や時間、労力がどれくらいかかるかもわからないし、もしお遍路が終わった後、
「思ってたものと違った・・」
って思ったらどうしよう。
など、不安でいっぱい。。
そんな方のため、交通手段別「メリット・費用・時間」をじっくり検証してみました!
自由気ままな車遍路
現代のお遍路では車で巡る割合が一番高く、また費用を安く抑えたいという人や、静かにお遍路がしたいという人が車を選んでいるようです。
メリット
- 自由に移動や観光ができる
- 宿泊先や食事によって費用を抑えられる
- 自分たちのペースでお遍路ができる
デメリット
車遍路でもっとも気をつけてほしいことが、道に迷ってしまうということです。なーんだそれくらい!ナビがあるから大丈夫!大丈夫!と思うかもしれませんが、お遍路は山道が多いので、初心者は本当に迷いやすいです。
そのせいで予定がずれちゃうと決められた期間内に回りきることができず、がっかり(´;ω;`)ということも。
でも一番嫌なのはそのせいで車内の空気が険悪になること~(経験済み笑)
あとは運転の疲れは少なからずありますね。
でもそういうのも旅の思い出!ドライブ大好き!と楽しめちゃうポジティブさんなら車遍路はけっこうおすすめ♪
時間
車で四国八十八ヶ所を寄り道せずに巡ったとして、だいたい10日~11日間、+高野山までで13日くらい。
もし多めにお休みが取れそうなら、旅行しながら巡ってみるのもいいかも♪♪
費用
車遍路でどうしてもかかせないのがガソリン代。しかし最近の車は燃費がいいので思ったよりはかかりません。ですが、その他にお寺の場所によってはケーブルカーやロープウェイが必要です。大抵、車遍路は約20万〜30万程度かかるといわれています。
人の優しさに触れる、歩き遍路
昔は命がけだったお遍路も現代では気軽に行けるようになりました。ただ歩き遍路だけは昔の人と同じ距離を歩くので、達成したときの感動はひとしおです!
メリット
- 大自然の中にある昔のお遍路道を通って巡礼できる
- 野宿やお接待を受けるなど非日常を体験できる
- 車とは違う達成感を得られる
お遍路道…車がない時代からお遍路さんが使ってきた道。山道にあったり、手作りの看板が立っていたりします。時代を感じる手作りの道。
お接待…四国ではお遍路さんに無償で親切にする思いやり文化があります。そうすることで自分の代わりにお参りを託しているのです。
デメリット
歩き遍路で最も大変なこと。それはもちろん歩くこと。普段運動している人でも終盤に差し掛かると、どっと疲れが出てしまい、思ったように進めなくなったりします。お寺が山の中にあるため、スケジュールを間違えて夜についてしまうと、そこで野宿なんてこともあり得るのが歩き遍路です。だからスケジュールは自分の体力と歩く速さを考がえながら作るのをおすすめします!
時間
歩く速さにもよりますが、だいたい45日〜60日くらいかかります。
費用
歩き遍路はかかった日数分費用がかかります。今回は間を取って50日で計算してみました。
車同様に、食費と宿泊先によっては安くすむこともありえそうです。また、野宿や宿坊に泊まるなど歩き遍路ならではの楽しみ方もあるので、ぜひ試してみてください。
車と歩きのいいとこ取り?タクシー遍路ツアー
ツアーの魅力は道に迷うことがなくスケジュール通りにお遍路ができること。その中でもオススメなのが、「タクシー遍路」というツアーです。歴史や作法をいちから教えてくれることで、お遍路の充実度がぐっと増します。
(個人タクシーもあります)
メリット
- スケジュール、食事、宿泊先をぜんぶおまかせできる
- 少人数のタクシー遍路だからプライベート感覚(ひとり参加もOK!)
- 先達がつくので、お経の唱え方やマナー、お遍路の歴史を知りながら巡ることができる
- 時間に余裕がある限り観光地を案内してくれる
デメリット
車や歩きと違って、決まったスケジュールがあるので、時間を守らなければいけないこと。
ただし、もっと自由にお遍路や観光を楽しみたい人は自分で決める「オーダーメイドプラン」というのもあります。
時間
全周+高野山で11泊12日です。食事処などを探す手間がないぶん、ゆっくりお遍路ができそうです。
費用
一番大きな互いはツアー代金に現地までの飛行機代が含まれること!
時期によっては自分で手配するよりお得になるかも!ですね♩
まとめ
車・歩き・ツアーの3つを比べてみましたが、いかがでしたか?
色々ご紹介しましたが、
とにかくみなさんがお遍路に行った後、
「お遍路をしてよかった」
と思えることが一番大事です。
多くの人にとってはきっと人生で一度きりの経験。
だからこそ、慎重にお遍路を選びたいですよね〜。
もしも、お遍路に行こうと思ってる人がいたら、今回のお話、参考にしてみてくださいね(`・ω・´)ゞ
さて、次は道具や衣装のお話!
本当に必要な道具選び方
「できれば安く済ませたいけど、お遍路も充実させたい…」
「何を選べばいいかわからない…」
「お遍路さんの格好をするのが恥ずかしい…」
わかります。わかりすぎます。だから現地のお遍路さんが持ってるものを真似ながら買い揃えたりするんですよね。
だけど、できれば自分にとって必要なものが何かを知って買うべきだなと私は思うので、お遍路の道具の意味や選び方を簡単にご紹介したいと思います。
ちなみに道具を絶対買わなきゃいけないなんてことはないので安心してください!気持ちの方が100倍大事です(^^)
これさえあれば大丈夫!お遍路用品6選
★(星)はオススメ度です。
1 輪袈裟(わげさ):★★★★★
お坊さんの法衣を簡略化したものです。つまりこれをかけるだけで私は正装ですよという意味です。トイレに入るときなどは外すのがマナー。
お遍路終了後は葬儀やお寺参り、普段の仏壇でのお勤めなどに使用すると良いと思います。四国霊場八十八ケ所用などありますが基本的に好きなものを買うと良いです。通販や専門店だと柄が豊富です。
2 念珠(数珠):★★★
お遍路は真言宗ですが全体的に宗派をそこまで気にする必要はありません。自分が持っている数珠を持参してOKです。購入する場合は108の煩悩からなる真言宗本連の数珠もあるので、記念に買ってみるのもいいと思います。四国別格二十霊場限定の数珠もお土産にオススメ。
3 ろうそく・線香:★★★★★
比較的安価で購入できます。先祖供養のためには一応持っておきたいもの。
当日は道具を入れる小さな袋か、ずた袋を購入すると便利です。
参拝の手順はこちら→
4 納経帳(のうきょうちょう):★★★★★
四国八十八ヶ所霊場専用の御朱印帳を納経帳と言います。種類によっては絵柄やご詠歌が書かれています。御朱印帳でもOKです。
詳しくはこちら→
5 納め札(おさめふだ):★★★★
お寺を参拝した証に収めたり、お接待を受けたときに渡すお札です。お遍路を巡った回数によってお札の色が変わります。1回目は白です。
7 金剛杖(こんごうづえ):★★
杖には必ず「同行二人」と書いてあって「お大師様と二人連れ」という意味になります。
私とこの杖で、お大師様と二人連れでお参りしてるんだよ、ということです。また、昔は金剛杖に自分の名前を書き、険しい道中で亡くなった際のお墓としても金剛杖は用いられていました。
プロにも聞いてみた!
巡拝用品専門店「発心堂」さんにも聞いてみたよ!
いかがでしたか?
あなたにあったお遍路は見つかりましたか?
今回は私からの「オススメ」をご紹介しましたが、やっぱり一番大事なことは
誰かを想う気持ち。
自分を見つめる気持ち。
です。
あなたにとって良いお遍路ができるよう、心から願っています(^ ^)