こんにちは!ハチハチ編集部の乙ママです!
冬の厳しさもだいぶゆるんで、春の気配を感じる日々が増えてきましたね。
(同時に鼻がすんすんしてるスタッフもおりますが…汗)
前回の記事で空海の生い立ちを書きました。その中に、大学を辞めて仏道修行をしたとありますが、
その地の1つが高知県の室戸岬にある「御厨人窟(みくろど)」という海岸沿いの洞窟。
24番札所「最御崎寺」のほど近くにあります。パワースポットとしても有名な場所です。
この地で空海は悟りを開いたという伝説があります。
御厨人窟
今回は、この御厨人窟の伝説や室戸岬についてピックアップしてみます。
目次
1. 空海の修行と悟りの伝説
2. 悟りを開いた空海の目に飛び込んだのは「空」と「海」
3. 世界ジオパークに認定されている「室戸岬」と周辺スポット
1. 空海の修行と悟りの伝説
前回の記事に書いた通り、空海は修行の場を求めていくつかの霊所へ行きます。
そのうちの1つが室戸岬の御厨人窟でした。
最御崎寺の空海像
この御厨人窟で「虚空蔵求聞持法」の修行をしている時に、口に明星(虚空蔵菩薩の化身)が飛び込んできて、悟りを開いたとされています。
この時のことは空海の著作「『三教指帰』に記されています。
この「虚空蔵求聞持法」というのは、
「一度見聞きしたものを絶対忘れない、無限の記憶力を身につけることが出来る」とされる真言密教の秘法で、
虚空蔵菩薩の真言を100万回唱えるという、大変に厳しいものだそうです。
2. 悟りを開いた空海の目に飛び込んだのは「空」と「海」
御厨人窟の奥には「五所神社」と呼ばれるお社があります。
洞窟内で滴る水の音、室戸岬の波の音の素晴らしさから、環境省の「残したい“日本の音風景100選”」に選ばれています。
(残念ながら現在は落石のため、洞窟内への立ち入りが禁止されています)
御厨人窟から外を眺めると、先には空と海が見えます。
空海が悟りを開いた瞬間に見えた「空」と「海」。
「空海」という法名はこの風景から付けられたと言われています。
3. ユネスコ世界ジオパークに認定されている「室戸岬」と周辺スポット
御厨人窟のある室戸岬には、他では見られない独特の空間が広がっています。
地震による地殻変動やマグマの痕跡、焼き芋のように焼かれてしまった砂や泥…大地の変動をそのまま感じられる場所です。
室戸岬の先端の方まで行くと、坂本龍馬とともに幕末に活躍した中岡慎太郎像があります。
そして、国道から少し陸側には海を見守る室戸岬灯台があり、太平洋を見守っています。
他にも色々な見所がありますよ!
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室戸岬は、高知市からも徳島市からも離れているため、行くには少々ヨイショがいりますが、
最御崎寺へ参るタイミングであれば、少し足を伸ばせばすぐ行ける場所です。
実は、四国おへんろ.netでは、新しいお遍路プランを準備中です。
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例えばこちらの記事に書いたような場所に行ってみたい!と思われたら、行程に組み込むことが可能です。
(もちろん、基本のコースの行程で巡るのでもOKです!)
まもなくお披露目となりますので、どうぞお楽しみに!!