こんにちは、ハチハチ編集部の乙ママです!
今日は、「護摩祈祷」について書いてみたいと思います。
先日Facebookでも少し触れましたが、高野山讃岐別院のご厚意で護摩供養の取材をさせていただきました。
護摩祈祷は、密教(主に真言宗、天台宗)で行われる修法です。
四国八十八ヶ所の霊場を開いた空海が、中国に渡って学んできた「密教」を日本で伝えたのが真言宗。
真言宗の行者の方々は、住職になるための修行として加行(けぎょう)という行をします。
その行のひとつが護摩祈祷です。
「護摩」はサンスクリット語の「ホーマ」を音訳したもので、物を焼くという意味があります。
元々はバラモン教に由来し、大乗仏教も取り入れたと言われています。
護摩供養は、護摩を延々と炊き続けた炎や煙でもって天上にいる仏に願い事を伝えるための手法である、
と、空海直伝の書に記されているそうです。
護摩供養前に、護摩壇(護摩供養を行う祭壇)を拝見しました。
護摩供養の様子です。
最初にしばらくお経を唱えてから、護摩壇に火を入れ、護摩をくべていきます。
最初は小さかった火がどんどん燃え上がり、上の方に届きそうな勢いとなりました。
祭壇の横で鳴り物を鳴らす方々もいます。
約1時間の護摩供養の取材で、炎が上がる様を見てましたが、とても荘厳であり、なにか心に迫るものがありました。
のちの取材の際に、ご住職さまから
「密教が伝わってから1200年の間そういう祈願を脈々としてきた日本人は、心のなかに護摩に携わった時に懐かしさとか仏を感じるのではないでしょうか」とお言葉をいただき、確かにそのような心境だったと思います。
高野山讃岐別院では、毎月28日に護摩供養をするそうなので、興味のある方は参加されてみてはいかがでしょうか。
こちらに、ショートバージョンですが、ムービーを貼らせていただきます。